血圧が低めだけど、どこからが『やばい』の?
朝がつらいのは低血圧のせい?
低血圧は、高血圧に比べて「病気」として扱われることが少なく、つらい症状があっても「体質だから」と我慢している方が多い状態です。
このページでは、低血圧の数値の目安や症状、日常でできる改善のコツ、受診の目安についてわかりやすく解説します。
低血圧とは?数値の目安
高血圧と違い、低血圧には世界共通の厳密な基準はありませんが、一般に上の血圧(収縮期血圧)が100mmHg未満を低血圧の目安とすることが多いです。
大切なのは、数値そのものより「症状があるかどうか」です。血圧が低めでも、元気に生活できていれば治療の必要はほとんどありません。
一方、数値がそれほど低くなくても、めまいやだるさなどの症状が生活に影響しているなら、対策する価値があります。
低血圧のタイプ

- 体質的な低血圧(本態性低血圧)
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はっきりした原因がなく、若い女性ややせ型の方に多いタイプです。低血圧の大部分を占めます。
- 起立性低血圧
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立ち上がったときに血圧が下がり、立ちくらみやふらつきが起こるタイプです。加齢や薬の影響でも起こります。
- 食後低血圧
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食後に血流が消化管に集中し、血圧が下がってだるさや眠気、ふらつきが出るタイプです。高齢の方に多く見られます。
- 病気や薬が背景にある低血圧
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心臓の病気、ホルモンの異常、脱水、薬の影響などで血圧が下がることもあります。急に低血圧が進んだ場合は、背景の確認が必要です。
低血圧の主な症状

- 朝起きるのがつらい、午前中に調子が出ない
- めまい、立ちくらみ
- だるさ、疲れやすさ
- 頭痛、肩こり
- 集中力の低下
- 動悸、食欲不振
これらの症状は他の原因でも起こるため、「低血圧のせい」と思い込んでいたら貧血や甲状腺の病気だった、というケースもあります。症状が強い場合は、一度確認しておくと安心です。
「危ない低血圧」のサイン
次のような場合は、単なる体質と考えず、早めに受診してください。
- 意識を失った、失神したことがある
- 急に血圧が下がるようになった
- 胸の痛みや強い動悸、息切れを伴う
- ぐったりして水分もとれない
とくに失神を伴う場合は、心臓の病気が隠れていないかの確認が大切です。
自分でできる改善のコツ

体質的な低血圧は、生活の工夫で症状がやわらぐことがあります。
- 水分をしっかりとる(血液量を保つ基本です)
- 塩分を極端に制限しすぎない(高血圧の方とは逆に、不足に注意)
- 朝は急に起き上がらず、ゆっくり動作する
- 適度な運動で筋力をつける(ふくらはぎの筋肉は血液を押し戻すポンプです)
- 弾性ストッキングの活用(立ちくらみが強い場合)
- 規則正しい睡眠・食事
「低血圧だから朝に弱いのは仕方ない」とあきらめる前に、できる工夫は意外とあります。
こんなときは循環器内科へ
- 失神やそれに近い状態を経験した
- 立ちくらみやふらつきが頻繁で生活に支障がある
- 血圧の薬を飲んでいて、ふらつきが気になる
- だるさやめまいが続き、原因を確認したい
血圧測定や心電図、血液検査などで、症状の背景に病気が隠れていないかを確認できます。
まとめ
低血圧は、上の血圧100mmHg未満が一つの目安ですが、数値以上に「症状があるか」「急に変化したか」が大切です。多くは体質的なもので、水分・塩分・運動などの工夫で症状の改善が期待できます。
一方、失神を伴う場合や急な変化がある場合は、心臓の確認が必要なことがあります。つらい症状が続く方は、循環器内科にご相談ください。

